前回日記
2006年9月14日(木曜)
本日の一冊







・・・・・・・・・・・・・を 見せることを忘れた イラストサイトの行く末って、









・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうなるのかな???













・・・・・・・・・・・・・・ま、いいや、













えと、今日の一冊は、




『オバケヤシキ』(光文社)





井上雅彦さん監修の、『異形コレクション』の 1冊です。






やっぱり 「Amazon」 へのリンクも付けときます。






まず、井上雅彦さん大好きなんですよね!




『異形博覧会』

『異形博覧会V 怪物晩餐会』

『くらら 怪物船團』




と、読んでるんですが、どれも 大満足でしたよ!


ちなみに、上 2冊は短編集で、

細かい話が大量に詰め込まれているのですが、


そこらのホラー映画よか、よっぽど 気が利いた話ばかりです!



『ウルトラ Q』 を 思い出させる話が多かったのも、


・・・・・・・・・ポイント高し!






『くらら 怪物船團』も、

B級怪獣 and ホラー映画好きのオイラには、

たまらない一冊でしたので、


その手のものが好きな方には、お薦めできるかと・・・・・・・・・・・・









んで、本題の『オバケヤシキ』ですが、



いわゆる、書き下ろしホラーアンソロジーってやつです。





んでんで、テーマの「オバケヤシキ」とは、

いわゆる 幽霊に取り憑かれた屋敷 であったり、

または、遊園地にある お化け屋敷 だったり、



まあ、そのへんは、

それぞれの作家さんの解釈に委ねられているわけですよ。





んでんでんで、


どんな作家さんが、どんなものを書いているのか、


とりあえず、タイトルを並べてみますね♪




西崎 憲 「週末の諸問題」

加門七海 
「美しい家」

南條竹則 
「ゴルフ場にて」

倉阪鬼一郎 
「四」

三津田信三 
「見下ろす家」

福澤徹三 
「お化け屋敷」

小中千昭 
「DEATH WISH」

樋口明雄 
「マヨヒガ」

安土 萌 
「世界のどこかで」

北原尚彦 
「屍衣館怪異譚」

大石 圭 
「幻臭」

山下 定 
「テロリスト」

桜庭一樹 
「暴君」

大槻ケンジ 
「ロコ、思うままに」

森 真沙子 
「昼顔」

井上雅彦 
「彼と屋敷と鳥たち」

菊地秀行 
「二階の家族」

朝松 健 
「邪曲(よこしま)回廊」

丸川雄一 
「轆轤首(ろくろくび)の子供」





さらに、岡崎真澄さんという方が、

各短編の扉絵を 描かれています。




・・・・・・・・・・・けっこう、好み♪












あ、さて、


並べてわかるように、とにかく多い!です。



なので、すでに内容を思い出せないものも、

かなりたくさん、ありますので、



いま現在、印象に残っているものだけを、


いくつか、ご紹介♪






まずは、恐かったヤツから・・・・・・・・・・




三津田信三 「見下ろす家」




この話は、いわば正統的な 幽霊に取り憑かれた屋敷 の話、

といえるんじゃないのかな?




この三津田信三という方は、

なんでも 実話系怪談なども手がけられていたことのある、

編集者だった人だそうで、


実話的話術フィクションを語るのが、とてもうまいです。




じつは以前、この人が書かれた 『蛇棺葬』 と、

その続編にして、謎解き編でもある 『百蛇堂』を 読んだのですが、



読んだのを後悔したくらい、マジで恐かったですよ。




でも、恐いだけでなく、

いわゆる因習ってやつについてのウンチクも、いろいろ書かれていて、

けっこう、ネタになりましたね♪



つか、おもしろかったですよ。





んで、この「見下ろす家」も、

作者自身の体験談として 書かれていて、


子供時代、通学路にあった不気味な家に、

友人たちと探検てゆ〜〜か、不法侵入?)したときの話だそうであります♪




で、これがまた、実話っぽくって うまいんだ!




さりげなく、恐くなってくるしな。







大石 圭 「幻臭」




この方は、『呪怨』 のノベライズを 書かれていた方で、


やはり、こういうもののツボを、

熟知されてる作家さんだと、思い知りました。



内容については、

どう書いても ネタバレになりそうなので、



・・・・・・・・・・・・こまったな。




こういう語り方も あるのかと、

ただただ、感心してしまいましたよ。



怪異そのものを描くよりも、よほど恐いかも???









・・・・・・・・・・・と、恐いと思ったのは この2点かな?



あとは、印象的だったのを いくつか。







加門七海 「美しい家」



ビルの隙間に残された古い家、

しかしそこは、とても美しい情景を 見せてくれる家だった・・・・・・・・




・・・・・・・・・・・という、ホラーというよりは 幻想談です。



でも、とても いい感じな話。







倉阪鬼一郎 「四」




困ってしまったのが、この話。



いや、倉阪鬼一郎さんって、大好きなんですよ!



『泉』とか 『屍船』とか 『青い館の崩壊』とか、



長編も面白いし、短編書かせても うまいし。



また、必ず、救いのないラストへと、

なだれ込んでいくところも、お気に入り♪



でも、この作品は、

初めて イマイチ!と思ってしまった・・・・・・・・



でも、病院幽霊屋敷と見立てるところは、

けっこう よかったんですけどね。









小中千昭 「DEATH WISH」




自殺志願者たちが 連れてこられた別荘には・・・・・・・・



・・・・・・・・・という出だしの、


ネタが 2重3重に仕掛けられた、けっこう凝った作品です。




エロマンガにも、つかえるネタだなあと・・・・・・・・・・(殴






・・・・・・・・・・・いや、まあ、

そもそも なんで今回、この『オバケヤシキ』を 借りてきたかというと、


『触手屋敷』 なんつ〜〜〜ネタを 考えてたので、

なんか ヒントに、ならね〜〜〜かな〜〜〜〜〜???



・・・・・・・・・・・と 思ってのことだったんですよ!(笑









・・・・・・・・・はい、つぎつぎ!





北原尚彦 「屍衣館怪異譚」




正調ゴシックホラーと言えるのかな???



孤児で、

霊視能力のある ヒロイン「マイナ」が引き取られた貴族の館は、

とにかく 幽霊が多かった!



なかなか楽しい お話でしたね♪




また、最後に明かされる ヒロイン「マイナ」の正体に、



・・・・・・・・・・・・やられます!








でも、楽しいといえば、この話!




桜庭一樹 「暴君」










・・・・・・・・・・・・・・・ああでも、



ここまで書くのに、時間を使いすぎてしまった!












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・残りは次回!














・・・・・・・・・・・・それでは、



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