2009年7月20日(月曜) |
続、『スリラー』のお話 |
最近、夢を見ない月蛇ん!です、こんばんは。
いや、見ていた感触はあるんですが、
起きたときに まったく覚えていませんw
これはこれで、なんかさみしい・・・・・・・・・
それはさておき、
えらい間が空いてしまいましたが、
『スリラー』話の続きです♪
とゆ〜〜わけで、
まずは「Youtube」にうpされてる動画の中から、
ゾンビのメイクが一番よくわかるものを選んでみました。
『スリラー』(前半)
『スリラー』(後半)
これ、実は動画自体はかなり微妙で、
「フル・サイズ」をうたいながら
出だしとエンド・ロールが切れてるし、
当時のテレビ放送を録画したビデオテープから起こしたのか、
画質はあまり良くないし、
なにより途中、理解に苦しむタイミングで分割されちゃうので、
本来なら真っ先に無視するはずの動画なんだけど、
これ、どういうわけか他の動画と比べると、
とにかく画面が明るくて、
ほかでは暗くてほとんど判別できないゾンビのメイクが、
かなりはっきりと見ることができます!
んで、前半パートの6分30秒あたりで
納骨堂の扉の中からヨレヨレ出てきて
こちらに向かって白眼を剥いて口をあけてるゾンビが、
メイク担当のリック・ベイカー氏本人だそうです。
というわけで、前回に引き続き、
『シネフェックス』第5号、
「リック・ベイカー特集」からの引用!
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当初、ベイカーは翼のある悪魔や、
古典的な怪物を現代版に様式化して使うという案に傾いていた。
しかし、これは時間と予算の制約により、
またジャクソンが“悪魔”に関するものには
すべて強い拒否反応を示したので、却下された。
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(株式会社バンダイ発行『シネフェックス』第5号より引用)
これ、何で読んだのだったか、
はたまた聞いたのだったか思い出せないのだけど、
熱心なキリスト教徒だったマイケルが、
神への信仰を持つ者として、
悪魔にだけは絶対になるわけにはいかない!
と言って断固拒否したという話がありました。
てっきりこの『シネフェックス』の記述だろうと
今の今まで思っていたんだけど、
いざ読んでみたら、そこまで詳細には書いてなかったから、
もしかしたら小林克也さんあたりから聞いた話だったかも???
だけどそう考えると、
悪魔っ娘をフツーに萌えの対象にしてしまう日本ってのは、
やはり素敵にフリーダムです♪
日本に生まれて良かったと思う瞬間ですよ、マジで!
でもそれはそれとして、
真面目なマイケルに好感度大!でした。
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それにジャクソンは変身という案に、非常に執着していた。
ヒョウのようなネコ科の生物に変身する案が、
ベイカーから提案された。
「僕が最初に何枚か描いた絵は、わりときれいになっていた。
マイケル・ジャクソンはよだれをたらした醜い怪物に変ってはいけない
ということで、ジョンも僕も意見が一致していたのです。
マイケルはどちらかというと、エレガントであるべきだってね」
たまたまテレビでやっていた「アニマル・シリーズ」で
スタン・ウィンストンがヒョウに変身するのを見たジャクソンは、
ベイカーが最初に提案していた
もっと恐ろしく凶暴な路線で行くことに心を決めた。
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(株式会社バンダイ発行『シネフェックス』第5号より引用)
今回この記事をあげるに当たって、
いちばん問題なのがこの記述です。
なぜなら「ウィキペディア」の『スリラー』の項目には、
「狼男」って記載されているんですよね!
でも、PVを見てもらえれば、
狼男というにはちょい違うだろう! と思うわけで、
だからネコ科の動物っては見ていて納得がいくんですが、
でもヒョウか?これ!?
困ったことに、この『シネフェックス』では、
マイケルが変身する怪物を「ヒョウ男」と明記していて、
怪物の粘土原型の写真にも
「ヒョウ男」と注釈を付けているんですよねw
んで、ねえ〜〜〜、
オイラ実はいま、すんげえ とまどっているんですよ!
というのも、オイラずっと、
あれは「山猫男」なんだと思っていて、
てっきり『シネフェックス』が、そのソースだと思い込んでいたわけです。
ところが20ン年ぶりに読み返してみたら「ヒョウ男」でしょ???
なんつ〜〜か、ハシゴを外された気分ってやつですか?
・・・・・・・・・・ま、いいや。
とりあえず、これはいったいどういうことなのか、
自分なりに整理してみようと思います。
まず、マイケルたんが最初に変身するあの怪物が、
「狼男」ではないのは間違いないと言っていいかと・・・・・・・・・
これは実際にうpされているPVを見てもらえれば、
「狼男」と言うにはなんか違う!
と思っていただけるんではないでしょうか???
それに、上で引用した、
>ヒョウのようなネコ科の生物に変身する案が、ベイカーから提案された。
>「マイケルはどちらかというと、エレガントであるべきだってね」
という記述からも断言して構わないと思う。
では「ヒョウ男」ってのが、どこから来たのか???
これについては『キャット・ピープル』という映画が
カギを握るかもしれず、握らないかもしれず・・・・・・・・
・・・・・・・・・っって、どっちやねんwww
参考サイト → 『映画フェイス:「キャット・ピープル」』
でも、この映画について語りだすと、また長くなるなあwww
当時、主役を張ったナスターシャ・キンスキーの大ファンでしてねえ♪
ついでにマルコム・マクダウエルのファンでもあったし、
主題歌がこれまたデヴィッド・ボウイですよ、ああた!
というわけなので、
詳しい話は以下まるごとずずいっと省略してwww
読んで字のごとく 『キャット・ピープル』、
つまりは「猫人間」のはずなんですが、
なぜか「黒豹」に変身するんですねい♪
・・・・・・・・・・・そんなおまえに、
くろっっひょおぉ〜〜〜〜っ♪
・・・・・・・・・・・・すんません、つい衝動的に書いてしまいましたw
ま、それはさておき、
全裸のナスターシャたんが「黒豹」に変身するくだりは、
特殊メイクの出来そのものは、
やはり『狼男アメリカン』とかと比べると劣るものの、
全裸のナスターシャたん(しつこく強調!)が素晴らしく、
当時はボカシ入りだったものの、
いま出ているDVDは無修正!
・・・・・・・・・・ツタヤで借りてこよっと♪
じゃなくて、
とにかく出てくるのは「黒豹人間」なのに、
タイトルは『キャット・ピープル』なわけです。
んでまあ、『シネフェックス』を翻訳したスタッフが、
>ヒョウのようなネコ科の生物に変身する案が、
という一文と、
『キャット・ピープル』という映画の内容に惑わされて、
原文の「CAT」を「ヒョウ」と解釈してしまったんじゃないかな???
んで、やはりあれは、「山猫男」が正解なんじゃないかな♪
と思う次第ですwww
それにしても、
どこでオイラは「山猫男」って言葉を仕入れたんだろ???
ってな疑問が個人的に残るんだけど、
ま、それはいいや♪
たぶん、雑誌『スターログ』に書いてあったか、
さもなきゃ小林克也さんでしょうwww
でもここで、こういう記述もあるわけで、
>たまたまテレビでやっていた「アニマル・シリーズ」で
>スタン・ウィンストンがヒョウに変身するのを見たジャクソンは、
出ましたスタン・ウィンストン♪
この人についても書きたいことはあるんですが、
これまた長くなりそうなので、
「ウィキペディア」のリンクを貼っておきます。
昨年の6月に御亡くなりになっていたんですね。
つい最近まで知りませんでした。
すでに一年以上経っていますが、
謹んでご冥福をお祈りいたします。
あなたが『パンプキン・ヘッド』でフィルムに焼き付けた、
執念の「逆関節歩行」、
オイラはぜったい忘れません!
ま、それはともかく、
>たまたまテレビでやっていた「アニマル・シリーズ」で
>スタン・ウィンストンがヒョウに変身するのを見たジャクソンは、
の記述に戻りますw
ここでの「ヒョウ」の原文が、
「猫」なのか「豹」なのかも気になりますが、
なんとなく「豹」な気がするwww
んで、またしても推測♪
最初、マイケルを「エレガント」に「豹人間」に変身させる案が、
リック・ベイカーから出されたものの、
前回の記事でも引用したリックの証言、
>ただ問題はマイケルが、『狼男アメリカン』のような変身も含めて、
>手の込んだものを全部やりたがったということなのです。
これが決め手になったんじゃないかなあ?
つまり、顔や手がボコボコ変形するだけじゃなくて、
体毛がわさわさ生えてくるところまでマイケルがやりたがり、
結果、スベスベした「豹」ではなく、
毛むくじゃらの「山猫」の怪物になったんではないかと・・・・・・・・・
まあ、そんなオイラの憶測はさておき、
『シネフェックス』の残りの記事は、
短い時間で、いかにゾンビ・ダンサーズのメイクを仕上げたか?
という技術的な話になるので省略w
最後にリック・ベイカー氏の言葉を引用して、
終わりにしたいと思います。
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「マイケルはこういったものに実に良く耐えたと思います。
僕は、彼ほどのスーパースターになると気むずかしくて、
ああいう手順に従うのを嫌がると思っていたのです。
ところが彼はすべての瞬間を心から楽しみ、
本当にやりたくてやりたくてどうしようもないといった状態で、
僕が今まで一緒に仕事をしてきた中でも
一番感じが良かった部類に入ると思います」
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(株式会社バンダイ発行『シネフェックス』第5号より引用)
やっぱりマイケルは、
無邪気で気さくないい奴で、
「オレ達のマイケル」だったんだな!
楽しませてくれて、ありがとうマイケル!
んで、蛇足ながら「Youtube」から、
『スリラー』 PVノーカット完全版の前半パート!
および、後半パート!
だけどメイクが暗くてよく見えねえ〜〜〜〜www
・・・・・・・・・・それでは、
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