2006年1月28日(土) |
なんか、風邪は かわせたみたいっす。 |
かわせたというか、
風邪のほうが またいで行ったというか・・・・・
まあ、結果オーライということで・・・・・(笑
半日、がっつり寝たのが良かったのかな?
オフクロも回復してきたし、まずは ひと安心。
ところで昨夜は、
「フェイト・ステイナイト」を見たあと、
「朝まで生テレビ」を見てたんですが、
民主党の、菅 直人議員が、
「テレビばかり見てると、考えることをしないから、
一億総白痴化になる」
・・・・・だったかな?
むかし よく言われたセリフを持ち出してきて、
いまの世相を、大雑把に批判したために、
司会の田原総一郎さんに突っ込まれて、
徐々に話のトーンが変わっていって、面白かったんですが、
オイラが個人的にひっかかったのは、
「本を読む人は、自ら能動的に読んでいるので、
考えることのできる人だ」
「テレビを見ている人は、
勝手に絵のほうが入ってくるので、考えない」
という論旨です。
(正確な引用ではないです、ごめん)
これは それこそ、以前はホントによく言われたことなんですが、
・・・・・そうかな〜〜〜〜???
該当する人ってのは、いるのだろうとは思うけど、
個人的な経験から、実態は かなり違うんじゃないかな???
という気がしてるんですよ。
あ、
まず 自分の立ち位置から書いておきますと、
オイラは、第1次オタク世代です。
上に全共闘世代がいて、
続く、当時、3無主義と言われたシラケ世代が出てきて、
その中から、アニメやマンガなどの、いわゆるサブ・カルチャーに夢中になる若者たちが出て来て、のちにオタクと呼ばれることになる、その中のひとりです。
ついでに、ロリコン世代でもありますが、それは横に置いといて・・・・・
んで、オイラの知り合いには、
年上の全共闘世代から 年下のパソコン世代(?)まで、
けっこう幅広くいまして、
とくに年上の方々とは、
真剣な議論を交わしたことが何度もあります。
その年上の人たちってのは、
学校の教師だったり、有名大学に行ってた人だったり、
なかには 大学の講師をやってるような人もいるんですが、
基本的な立場として、
読書こそが、自分の教養を高めるための最高の栄養で、
テレビやアニメやマンガは、あまり好ましいものではない。
つ〜〜か、そんなもん、真剣に見るな!
というスタンスでは、共通してたと思います。
んで、その人たち、
あるいは他の、上の世代の人と話していて、
いつも、思ったのは、
「なんで この人たち、こうも直線的な思考なんだろう?」
それこそ、菅さんじゃないけど、
はじめに、“答え” ありき、なんですよね。
最初に “答え” があって、それに合うかどうか? でしか、
物事を判断していない。
つまり、あえて言わせてもらえば、
ある問題に対して、きちんと自分の頭で考えていない。
自分の知っている、あるいは学んだ “答え” に、
合っているかどうか? でしか、見ていない。
先の、菅さんの弁などは、
まさしく その典型的なものとして、オイラには聞こえました。
ま、菅さんの話は、横に置いといて、
これも、上の世代によく言われたことに、
マンガやアニメを見てると、考えなくなるからダメだ。
ってのが、あります。
でもさ、
決まって、具体的なことは言わないんだよね。
言えるわけがない。
ちゃんと、自分の目で見て 言ってるわけじゃなくて、
まわりの論調に乗っかって、
先入観だけで、批判してくる。
でも、オレに言わせれば、
それこそが、思考停止なんじゃね〜〜の???
考えてないのは、どっちだよ!?
と 思ったことが、しばしば あります。
でもさ でもさ、
みんな、アタマはいいはずの人たちばかりなんだよな。
それこそ、オイラが逆立ちしたって かなわないほど、
本を読んでる人たちばかりで。
そこで思ったのは、
これ、我ながら、かなりの暴論だと思うけど、
読書って、ほんとに考える力がつくのかな???
ってことですよ。
まず、本ってのは、能動的な意思がないと読めない。
これは間違いない。
でも、あれって、
すべての内容が 言語化されてて、あえて言えば、字を追っかけることさえ出来れば、考えなくても読めるんだよな。
んで、ここが大事なんだけど、
自分では考えてなくても、読了することで、
わかったような気になってしまう。
少し、イジワルな書き方をすれば、
賢くなったような錯覚をしてしまう!
そうして、受け売りの “答え” あるいは “先入観” を、
きちんと 自分の頭で検証することなく、
さも、既定の真実のように、振り回す人が多いように思う。
つか、多かった!
さらに言えば、
たとえば この文章も、そうなんだけど、
たいていの文章には、書いた人が言いたい “テーマ” が、
一本、筋として入っているわけですよ。
その筋に添うかたちで、すべての事柄が 言語化されてるわけで、
あえて言えば、基本的に本の内容は、
直線的かつ 単線思考なのではないかと。
つか、まあ、
オイラの知ってる読書人的知識人は、みんな単線思考で、
なんで 自分の思考を、
べつの立場から検証するってことが出来ないのかいな?
って 思ったことが、多かったんで。
それに対して、年下の友人たちですけど、
はっきり言って、学歴的に華々しい経歴の人物は、ほとんどいません。
オイラ自身からして、とんでもない落ちこぼれで、
社会的にも 落ちこぼれてるから、シャレにならないんだけど、
ま、それはともかく、
オイラほどでは ないにせよ、
年上の知人のような、「おおっ」というような学歴の持ち主は、
ひとりもいませんし、
おそらく 読書量を比べたら、
圧倒的に負けてるはず。
でもさ、
話してて、引っかかることが少ないんだよね。
ちゃんと、自分の立ち位置をわかってて しゃっべてるって、感じがする。
だから、内容が多少ぶっ飛んでても、聞けるんだよな。
いわゆる 常識というか、一般的に流通している考えと、
自分とのあいだにある距離を、理解したうえで、
自分の考えを持っている。
という感触があります。
この感性は むしろ、
映像世代だからこそのものじゃないかと思うのだけど、
どうでしょう?
映像は、本と違って、言語で明文化されていないため、
理解しようと思ったら、
自分のセンスと知識で、読み取らなければならない。
そのとき、
その解釈は、あらかじめ明白なものではないから、
いやでも 違う解釈が有り得ることを、意識せざるをえないわけで、
自分の解釈のほかに、自分以外の解釈が存在することを、
感覚的に わかっていて、
そのうえで、自分の考えを展開するクセがついている。
いわば、並列的な思考が、出来ているのではないか?
と、思うのですよ。
もちろん、自ら考えようという意思を持たずに、
マンガやアニメを見てる人はいるでしょう。
でも それは、
マンガやアニメの問題ではなく、
それぞれの個人の、意思の持ち方の問題です。
それに、オイラの個人的な感触で言えば、
オタク世代以後の若い人たちよりも、
それ以前の世代の人たちの方が、
自分の頭で考える習慣を持っている人は、少ないと思う。
・・・・・・あくまで個人的な経験に基づく感想ですが・・・・・
そして、考える意思を持って生きている人たちを比べたときに、
オイラには、若い世代のほうが、
世界には、自分以外の考えも、並列的に存在していることを、
感覚的に理解したうえで、自分の考えを持っている。
という点において、
はるかに 信頼できるのですよ。
・・・・・・とか なんとか、
づらづらと 書いてきましたが、
本を読むことの大切さは、
オイラは、疑っていません。
本を読むことで養われる 論理的な思考のセンスというものは、
たしかにあると思います。
でも、結局は、本人の意思ですよ!
・・・・・・・・ということで・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ま、ま、ま、
・・・・・・・たまには こういう堅い話もいいじゃないですか???
・・・・・・・・・・だめ???
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